楽しかった！新入生歓迎ゲームジャム

新年度が始まりましたね 😎 ゲームクリエイター科の志村です。

新学期が始まった今週、オリエンテーションで「新入生歓迎ゲームジャム」を開催しました。

ゲームジャムとは、そこに集まった人達の即興によるゲーム制作のイベントです。世界的に開催されるGlobalGameJamが特に有名です。今回は、在校生と新入生を交えて6グループにランダムで分けて、ゲーム制作を行いました。ただし、デジタルゲームの制限はありません、面白いルールを考えつくのか、本当に面白いか検証ができるか、完成に至るのか、等が重要です。今回は6時間程の短い時間で実施しました、時間の使い方も重要です。

• ここのチームはジャンケンの出す手を制限したカードを用いるアナログゲーム、完成まで至りました。デモプレイも出来て面白い！
  
•  ここはトランプベースで交換して色を揃える、というゲーム。シンプルですがちょっと詰め切れないのが惜しかったです。
• 創るのをカードゲームに限定して、先ずプレイしてみるチーム。完成しませんでしたが、「面白そう」と思わせる感じはありました。
• トランプで1vs1の対戦ゲームを考えています。掛け声まで決めていて流行れば面白そう。
• ここは唯一のデジタルゲーム。クラウドで作れるWebサービスを使って、アクションゲームをコーディングしています。
• トランプの「大戦争」にダイスでルール改造するチーム。攻略が単調になる面がありましたが、分かりやすくて小学生でも遊べます。
• 途中でやったプレゼンタイム、Powerpointの使える学生にまとめてもらいました。

今回のイベントは、殆どを学生に任せっきりで実施しました。こちらからアドバイスしたいことは数えきれないくらい沢山、在る訳ですが、それをやってしまうと体験から学習することが出来ません。失敗しても誰かが損をしたり悲しい場面は無いので、兎に角、やってみてから考えて貰いたいという姿勢で、遠くから見守りました。

正直、どのチームがまとまるだろう、とか、このチームは沈黙から脱出するのが大変そうだ、等の予想は出来ていましたが、そこから学ぶことはたくさんあります。

• コミュニケーション能力の重要性
• 今の自分に足らない制作能力の自覚
• 計画性の必要加減
• コンセプト等の制作の軸が無いと話がまとまらない

等など、かなり沢山の事を実体験から学べた筈です。「就職活動ではコミュニケーション能力が必要」などと講釈をたれても、それが何なのか、自分に足りているのか、本当に必要なのか、そうしたことが全く理解し難いのが実情です。今回はそうした面での学ぶべきことが沢山、得られました。

そして何より、創造することの楽しさ、作ったゲームで誰かに喜びを与えるやり甲斐など、クリエイターとして求められる人物像に必要なマインドを感じとれた事が重要です。新入生は進級生の話や能力で、今後、この学校で学ぶ事でどうなるのかなど、理解できたと思います。

学生には非常に好評だったので、また実施したいと考えています。こうしたトレーニングを積んだ上で、社会において実践的な教育を続け、企業でのインターンシップ等に繋げ、更に就職に道を拓きたいと考えています。就職した先もずっと長いので、それを見据えて学習に励んで欲しいです。良い仲間も見つかり、楽しく学習を続けて行くのを本校の特長にしたいと考えています。高校生の皆さんも、またイベントをやる時は是非、一緒に創作を楽しみましょう！