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最近のゲーム嗜好はこれ!ゲーム新企画発表会
みなさん、お久しぶりです、ゲームクリエイター科の志村です、また読んでくださってありがとうございます!志村、とってもうれしいです。
さて今回は、1年生のグループ制作のコンセプトから見る、最近の嗜好の話です。
グループ開発の起点、ゲームの企画を各自がプレゼン
いつも、この時期からゲームクリエイター科では学生のグループワークによるゲーム制作を開始します。ここでは、オリジナルのゲームのアイデアを披露したい学生がプレゼンし、投票を行います。その中で上位のタイトルについて、共同開発するタイトルを選定、更にどのゲームを作りたいかの希望をとり、グループを編成します。
集まった企画はこちら
今回の授業は1年生が企画を発表するスタートでした、出された企画の一覧がこちらです!
人気のあったのはこれでした。
次点はこちら。
タイトルだけ見るとなかなか色々なのが在ります、詳細はこちらのYotubeLiveでご覧ください。
タイトルだけを見ると、なかなか難解なのもありますが、それぞれアイデアが面白いです!げーむにするとどうなるかはそことは別なので、アイデアだけで仕事は終わりませんが。
出された企画に見る最近の傾向
この一覧は11タイトルありますが、ちょっとした傾向が読み取れます。
ソロプレイで遊ぶタイトルがない
このゲームで、ひとりでコツコツ遊ぶゲームはありません。つまり、全てが多人数で遊ぶ前提の仕掛けになっています。人が足りないときはAIで実装するという場合はあるかもしれませんが、基本的に複数のプレイヤーがそこに居て遊ぶゲームです。
協力プレイも好き
そして、対戦格闘なので慣れ親しんできた当方のような老人だと「競ってなんぼ」と思いがちなんですけど、共同作業で何かを目指すゲームが年々、多くなってます。この辺に、近年のヒントがあるようです。これは、この学年の上の世代でも同じです、そんな動画はこちら。
この進級生たちが作っていたゲームもやはり多人数で遊ぶ、CPU対戦が無いゲームでした。
仲良しが集まって仲良く遊ぶゲームを仲良く作る
どうしてこうなってきたかを考えると、まず今の世代はゲームはコミュニケーションの道具になっていて、どう仲よく遊べるかを考えている、ということです。最初、協力プレイばっかりで面白いのか、プレイヤーに与える達成感などの報酬がジレンマと共にうまく機能するか、などを考えたんですが、パーティーゲームなんで難しく考えないでわいわい出来たらいい、というところを目指すんですね。皆が異口同音で言うコンセプトに出る単語が「ワチャワチャしたい」ということでした。
ゲームデザインで「ワチャワチャ楽しい」を醸成する難題
ここで難しいのが、「このゲームならではの楽しさ」があるのか、という客観的な評価ができるか、という点です。
- 仲良しが遊んで仲良く楽しいゲームは、仲良しが遊んだらゲームに関係なく楽しいのではないか
- 何やっても楽しそうな人に売る訴求点、差別化を追求する必要がある
こうしたポイントをおさえていく必要が在ります。奇しくも最近、Nintendoからパーティーゲームがまた出ましたが、これは夏休みに友達や親せきと遊んでもらうターゲットを絞ったマーケティングと思います。そこで展開されるものがどういう者が採用されているかにもヒントがありそうです。
グループワークをする意味
さて、授業での話でいうと、グループワークを実施している理由は、就職した後の制作で一人で勝手に作ることは無いということが挙げられます。
それによって、以下が役立ちます。
- 現場で働いた時のイメージや自分の立ち位置が判る
- リーダーが得意か、サポートが得意か
- エンジニア寄りかマネジメントか
- どういう連携がやりやすいかを体感する
- 就職活動での企業様から見た参考材料になる
こうしたことを踏まえて、制作に臨みます。
そして、こうした作品はゲーム開発の就職で作品提出として求められるわけですが、AI部分が無いと、評価が難しいと予想されます。
提出した企業の人で仲良し4人を集めてください
とはなかなか難しいですし、AI部分が無いとプログラムコードも少し少なくなります。ここはAIの実装をどんどん、すすめていきたいなあと考えています。友達が少ない人でも楽しいゲームを提供したいと学校では思っていますが、果たしてどうなっていくか。
そうはいっても、
仲良しが集まって仲良く遊ぶゲームを仲良く作る
ということは悪くないので、その上で就職を意識していくのが作戦となります。どんなゲームが出来ているか、12月ころまで続きますので続報に期待してください。
毎週YoutubeLiveで実況中
こうした授業の様子はほぼ毎週、YoutubeLiveで実況しています、過去の動画もご覧いただけます。どんな授業が展開されているか興味のある方は是非、ご覧ください。
https://youtube.com/@GameDigitalArts
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