NEWS
お知らせ
- ゲームクリエイター科
(1)VRって何?今話題のVRデバイスを比較する前に
暑い日が続きます、梅雨開けでしょうか、ゲームクリエイター科の志村です。
さて今回は、一部で熱狂的に騒がれている、ゲームクリエイター科で昨年から取り組んでいる仮想現実とは何なのか?について紹介します。体験している動画をあげていますが、いまいち何か伝わらないです。
先ずは何なのか、簡単に説明します、「もう知ってる!」という人は読み飛ばして下さい。
VRとARとはなにか
今、世の中で話題になっているものに、VRと呼ばれる仮想現実と、ARと呼ばれる拡張現実があります。同じようなデバイスを使いますので一緒に説明していきます。
VR(Virtual Rerity):仮想現実=視界-現実+非現実
VRは日本語では「仮想現実」と訳されています。映画やゲームの世界は、今、自分の居る空間では無いところになりますが、その場に居るような錯覚をもたらすものに対して、こう呼びます。
これは今年、アメリカのエンターテインメントの見本市、E3でSONYが展示していたものです。この空間に実際に居るような体験が出来ます。
AR(Augmented Reality):拡張現実=現実空間+仮想の物体
ARは、自分のいる実際の視界に、非現実の物を重ねあわせて表示するものです。「自分のいる場所に無いはずのものが在るように見える」ものです。下記の例は、小学生にも人気の『Minecraft』をARによって目前に在るようにして操作が出来るようにしたものです。これもアメリカE3からのニュース映像です。
VRとARの共通点と違い
VRは完全に別世界へ行った状態になりますが、ARは現実空間が重ねられています。そのため、VRは自分が何処に居るかの情報が全く在りませんが、ARはリビングルームに居るときはそのままです。完全に没入するか、しないかの違いです。VRは3D映画の中に入った状態と考えるとと分かりやすいと思います。
体験するためのデバイスの仕組み
VRとARは似ているデバイスで体験が可能です。
共通する部品はセンサーとモニター
例えばうなずいたら自分の足元が見える、空を仰げば空が目前に広がる。そうすることでVRを実現しています。それには、どちら向きにどれくらい傾いたか、軸のセンサーが必要です。
ARのデバイスはセンサーと画像認識・合成ソフトとモニター
ARではその場に無い物を合成するため、現実空間に何かある物や地面と連動しないと、ただの幽霊にしかなりません。これを地面に立っている、テーブルに物が載っている、などを表現するために、現実空間の把握を画像や赤外線センサーで行い、それに載せる物体をCGの演算で作り出します。
VRの機械にカメラを足すとARも作れる
非現実のみのVRを出す機械でも、現実の画像を得られるカメラがあれば、目のところにあるカメラから入力した画像へCGを足して、それを表示することでARにもなります。
軸センサとモニタがあるもの=スマートフォン
軸センサと高精細モニタが一体化したもので安価に手に入るもの、それはスマートフォンです。カメラもついているので、遠近感が損なわれますがARも可能です。これを作ったゲームが、昨年度に卒業した学生の作ったゲームです。学生本人の能力で作られています、直接的に本校教員が手を加えていません。少し粗いですが面白い試みです。Androidで以下からダウンロードが可能です。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.gr.java_conf.yuyuhira.shooting_revolution
っていう前振りで、次回に実際のデバイスの比較を。お楽しみに。