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  • ゲームクリエイター科

こんな作品で応募、待ってます、ゲーム科のクリエイティブ優遇制度

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お久しぶりです、ゲームクリエイターの志村です。

先日、学園祭も終わり、直ぐにやってくる作品展へ向けての動きが慌ただしくなって来ました。そして、本校へ入学予定の方々も、クリエイティブ優遇制度への応募を考えている人は、
「どういうのを作ったら良いのか??」

と悩んでいる人も、居るでしょう。実際に問い合わせがあるので、ここはひとつ、公平にするために簡単に解説したいと思います。

応募方法とその中身

種類を幾つか用意しています、自分で出来る、好きなもの、得意なものに挑戦して下さい。

●企画書を作って提出

企画書のフォーマットを、こちらからDLして下さい(中身が少し古いですが気にしないで下さい)。そして中身を記入して、願書と一緒に送って貰います。良し悪しの基準は業界内での話にも少し、通じます。ここで、「どういうのが良いのか?」という質問があるので、幾つか答えたいと思います。

  • どういうゲームなのか想像できる
    「こんなゲームがあったらな」と考える人は多いと思いますが、意外と全体は想像できていない場合が多いです、そして、その説明で「他の人が皆、同じゲームを想像できるのか?」がポイントです。「存在しないものを説明している」と、考えながら書きましょう。
  • オリジナルである
    当然ですが、他人の作品の盗用はいけません。ただ、部分的に設定や操作方法など、何かに似てしまうことは否めません、そこを拒絶するのは、現代の作品では難しいでしょう。でも、この作品は見たこと無い!というものを出して下さい。
  • 「ウリ」が明確である
    そのゲームのアピールポイントです、それが一番、大事で、その説明の為に他の文章や画像があるのです。また、上記のように、ウリがオリジナルである必要も、当然ながらあります。
    これまで、駄目だなこれは、というのを示すと、こんなのです。

    重厚な長編ストーリー
    (結局、中身が無い)

    すごく自由度の高いRPG
    (そうなると何が面白いのかを提示しなくては)

    ストーリーに沿って進めるSTG
    (なにが面白いというポイントなのかが無い)

  • 枚数が多ければ良いとは限らない
    そのゲームのウリの説明が出来ればよいので、そこに関係のない部分は企画書には要りません。例えは、RPGの主人公の服装とか、レースゲームの車種など。それがゲームのアピールポイントの説明に必ず要るのか、考えましょう。ストーリーも同じです。そのストーリーで伝えたいことがコンセプトに在れば、細かい会話などのシナリオは要らないことになります。テンプレの文書は型が決められているのですが、ある程度の工夫や見直しはしても構いません。

●プロットを書いて提出

オリジナルのストーリーを市販の400字詰め原稿用紙4枚以内のプロット(あらすじ)にして、提出して下さい、これもポイントが幾つか在ります。

  • オリジナルのストーリーである
    企画書と同じ話ですが、自作のものでお願いします。多少、似てしまうのは致し方ありませんが、それならばどこがオリジナルなのか、明確に判るようにして下さい。例えは、こういうのをよく受け取ったことがあります。

    ある異世界で魔法を使える種族が居た。遊ぶのと同じように戦うことがある世界で、戦っても傷付くことがない。あるとき、泉に水汲みに出ると敵が現れ、戦闘を始める。敵の攻撃を跳ね返す魔法で難なく勝利!
    ・・・・(こういう話が延々と続く)

    どこがオリジナルで何が面白いのか、明確でありません。単純に妄想を文章にしてみたもので、他人に何かを伝えたいという事がない場合、価値が見いだせません。こういう話を伝えたい!という気持ちが大事です。

  • 「結」までがある
    ストーリーの最後まであることは、とても大切です。週刊マンガの初回のような部分だけは考えつくが、最後まで書こうとすると飽きてしまう人が居ると思いますが、最後まで書ききって下さい。そのストーリーで何を伝えたいのかが明確であれば、ストーリーを最後まで書かないと説明はできない筈です。「結」まであって、価値が出ます。
  • 長ければ良いとは限らない
    企画書と同じ話ですが、無駄が多いと伝えたい事がぼやけるので、きちんと考えましょう。「結」の部分で何を書きたいのかを決められれば、そのために必要な序段からの部分はできてくるでしょう。

●ゲームを作る

これは少しハードルが高いかも知れませんが、プログラミングしたプレイアブルな作品を提出してもらいます。C言語ではなくても、色々な無料のツールは在るので、探して試すのは良いと思います。画像もフリーの素材を利用できるようにすれば、何かしら作れる筈です。

●適性試験を受ける

クリエイティブ優遇制度への作品提出の代わりに、プログラマの適正を見る試験を受けてもらいます、内容は答えられません。願書を出す前に、学校へ直接、電話して試験の予約をして下さい。試験日は、学校の体験入学のある日に限ります。時間は相談します。いままで、これでAランクが出ています。


ざっと説明すると、こういう話です。ここまで読んで、

「試験以外のは面倒くさいな」

と思った人も居ると思いますが、そこでまた考えて下さい。

作るのが好きな人が、
企画書やストーリー、動くゲームを作るのが

「いやだな」と思うでしょうか?

この制度に応募するために作る、というより、自分で何かしら作る事をしているかも知れません。ゲームを作る、ソフトウエアを作る、という方法は、ネットで探せは幾らでも見つかります。CGも、無料のソフトが数年前の市販ソフトを凌駕しています。「ゲームぽいソフト」を作るだけなら、ハードルはかなり低いですが、「面白いゲーム」のハードルは今も昔も変わりません。学校で目指すのは後者ですし、そうじゃないと学校に入らなくて良い事になります。

「ゲームで遊びたい!」という希望を叶えるだけなら学校に入ると後悔するかも知れません、授業料も勿体ないです。「ゲームを創りたい!」なら、とてもやり甲斐がありますし、応援します。

そういう気持ちを確認したいというのも、この制度の目的です。

質問等はゲームクリエイター科Twitter,
@gameDigitalarts
まで。

専門学校デジタルアーツ仙台
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